不況時のチャンスは?

 

さぁ!

不況がやってきました。

良い店の時代がやってきました。

赤飯を炊いてお祝いしょう!

不況がくれば

賢いお客さまは慎重に良い店を選ぶ。

愚かなお客は来ぬでよい。

わが店は良い店だから。

 

 

好況時のチャンスは?

 

さぁ!

好況がやってきました。

悪い店の時代がやってきました。

赤飯食らってお祝いしょう!

好況がくれば

愚かなお客さまは気軽に悪い店を選ぶ。

賢いお客は来ぬでよい。

わが店は悪い店だから。

 

景気は天候のようなものです。

雨が降ったり晴れたりの繰り返しで

バランスが保たれています。

景気も天候と同じようなもので、

悪くなったり良くなったりの繰り返しで

バランスが保たれています。

晴が続き旱魃になることもあれば、

雨が降り続いて洪水になることがあります。

何れにしても雨の後は晴れ、

晴れの後は必ず雨が降るものです。

好況の時に「人質」という資金ダムに貯め込んで、

不況時にその「人質」で身の安全をはかるべきです。

好況不況とは人生の栄養のようなものです。

不況の時代に育った人は、

低栄養に馴染んだ体質になっているから、

好況になれば高栄養で高成長をするものです。

 

好況の時代に育った人は、

高栄養に馴染んだ贅沢な体質になっているから、

不況がくれば、

低栄養に不馴れで栄養失調となって

経営不振となりがちです。

だから、

不況時に育った者の方がより幸運であります。

どんなに不況時でも、己の同業種の中で

全国で一人でも繁盛している店がある限り、

己も努力すれば生き残れる権利があるのです。

 

不況の時こそ経営者を賢くするチャンスです。

不況は敵ではなく、やり方次第で味方となります。

不況の時は資本の不足を〈資本人〉がカバーして、

労働力の不足は〈労脳力〉でカバーすればよいのです。

 

不況の時は売上げを増すのに苦労しますが、

仕入時には楽をしながら安く値切ることができます。

〈儲けは元にあり〉ができるよいチャンスです。

好景気のせいで容易く儲けるような人は、

不況がくれば安易く損をするような人です。